経営

社会保険労務士 / MGインストラクター

木村 正士 さん

愛知県

人生を変えたマネジメントゲームで、経営者を幸せにしたい。

きっかけ

ある日届いた手紙

愛知県で社会保険労務士事務所を営んでいる木村正士さん。
2007年に開業し、軌道に乗せていく段階で出会ったマネジメントゲーム。そのきっかけと、インストラクターになるまでの道のりをお聞きしました。

ー まずは社会保険労務士になられたきっかけを教えてください。

「東京の大学を卒業してから出版社や都内のホテルで勤務していましたが、2001年の結婚を機に妻の実家に近い愛知県知立市に移住しました。その後は、名古屋市内のホテルの非常勤職員や自動車関連メーカーの期間従業員として勤務しましたが、会社の経営悪化や自分自身の嘘のつけない性格もあり、長続きはしませんでした。そんな時に、独立開業ができそうな国家資格である社会保険労務士の取得を目指し、勉強を始めたのです。」

ー 社会保険労務士資格は難易度が高いとお聞きします。何回目の受験で合格したのですか?

「2回目の2006年に合格して、翌2007年に社労士事務所を開業しました。当初は暗中模索の日々が続きましたが、少しづつお仕事をいただけるようになり、お客様にも恵まれて14年間続けてこられました。」

ー 社会保険労務士として独立開業された中、マネジメントゲーム(以下MG)とどのようにして出会ったのでしょうか?

「ちょうど事務所を立ち上げた頃に、ある税理士の方からMGの存在を教えてもらいました。ただ、その頃は顧問先も少なく、まずは本業を軌道にのせるために必死でしたから、お金を払ってまで参加しようとは思わなかったです。ところが、2009年のある日、法律事務所から私宛に『債務受任通知書』なるものが届き、顧問先の会社が倒産したことを知りました。その会社を訪ねてみると社長から『リーマンショックにより、動き出すはずのプロジェクトが凍結してしまい、その借入金の返済ができなくなってしまった。』との理由をお聞きしました。」

「私はその会社の顧問として、何もしてあげられなかったことが悔しく、頼りにされていなかったことを痛感しました。『もっと経営者の気持ちが分かるようになりたい。』そんな一心で、MGに参加して経営を学んでみようと思ったのです。」

運命の出会い

帰り道でのジレンマ

ー 初めてMGに参加された時はどのような印象だったのでしょうか?

「当時は開業してまだ数年でしたし、家族も抱えていましたので、とにかく一度だけ参加をして全てを学んで持ち帰ろうと思っていました。迎えた当日、MGはゲームをやりながら記帳をして、それを元に決算をする流れですが、最後の決算の時に完全にパニックになってしまいました。決算自体もわからなければ、記帳にも大量にミスが見つかり、散々な結果となったのです。皆さんを遅くまでお待たせすることになってしまい、帰りのエレベーターの前では、他の参加者の顔がみられなかったですね...。」

ー やはり社会保険労務士のお仕事とは全然違うのですね。

「正直、当時は会計の知識もなく、P/LやB/Sという言葉も知りませんでした。帰りの電車の中や帰宅してからも、参加するのが恐いけれどこのままでは終われないという気持ちが消えず、家族に内緒で翌月開催のMGに申し込みましたよ。」


ー かなりのショックが伝わってきますね...。2回目以降はどうだったのですか?

「2回目の時はとにかく人に聞きまくろうと思い、教えてくれそうな人に頭を下げて聞いていましたね。それまでの僕は、正直、人に頭を下げるのは苦手だったのですが、その時は前回の二の舞だけにはなりたくないという思いがありました。その結果、無事に決算まで終えることができたのです。そうすると、今度は『勝ってみたい』という気持ちになってきまして、翌月のMGにも参加をしました。3回目では上位にも食い込んでいけたんですよ!」

ー すごいですね!その後も毎月参加されていったのですか?

「いえ、実は翌年から青年会議所の委員長になることに決まっており、その1年間はMGに参加できないことが予想されました。その前にMGの2日間コースを受けておこうと思い、エントリーをしたのです。すると、その時のインストラクターがMGを開発した西 順一郎先生だったのです!」

「それまで参加した3回は税理士の先生が講師をされ、ピリッとした雰囲気だったのですが、西先生のコースは場の雰囲気も参加者の人柄もゲームの展開もそれまでと全く異なり、人間味の溢れる研修だったのです。MGの新たな魅力に気づいた時間となりましたね。」

想い

経営者の味方となりたい

ー MGに携わるようになり、経営者の気持ちも理解できるようになってきたのでしょうか?

「開業前は社長さんは毎日美味しいものを食べ、高級車に乗っているというようなイメージを持っていたのですが、青年会議所など経営者の集まりに参加する中で、同じ人間なんだと思うようになりました。それまでは、会社員が"普通の生き方”で、経営者が”特別な存在”だと捉えていましたが、実は逆なのではないか?と。」

「経営者は目の前の現実に対して向き合い、合理的に考え対応している。本来の人間の在り方が、経営者そのものではないかと考えるようになったのです。自分は会社という組織の中で皆と同調して働くことが苦手だったこともありますが、自身が経営者であることも、経営者として頑張っている方も好きなのです。」

ー 『経営者が好き』という言葉は初めて聞いた気がします。

「特に、自分でリスクを背負って言い訳のできない立場で生きているところに惹かれますし、心に響きますね。僕は経営者の味方でいたいのです。」

MGには思想がある

シニアコースで知った奥深さ

ー その後、どのようにしてインストラクターをするようになったのでしょうか?

「2011年になると青年会議所も卒業したので、1年ぶりにMGに参加してみました。そこで、再びあの西先生にお会いしたのです。その時に、先生からインストラクターになるための『シニアコース』を勧められたのです。大勢いる参加者の中で西先生が私を憶えていらっしゃったことも驚きでしたが、シニアコース???って感じでした。」

ー シニアコースは西先生のお許しがないと受講できないとお聞きしました。すごいですね!

「ただ、受講費用も10万円しましたし、その時はあまり乗り気ではありませんでした。当時は毎月、他県のMGにも参加していたのですが、まだ勝てるようにもなっていなかったのです。しかし、周囲からの勧めもあり、迷いに迷ってシニアコースに申し込みをしました。」

ー 参加されて、どうだったのですか?

「西先生から、MGの開発思想の話をお聞きしたことが印象に残っています。MGは単なる金儲けのセミナーではなく、人間そのものについて考えさせられる研修なのです。例えばマクレガーのX理論Y理論を例に出すと、MGはXもYも含有している中で、Yという性善説的な考え方に気づかせてくれるのです。近頃、先生は『MGは天界から降りてきたのではないか?』とも仰っていました。」

ー MGは数字やロジックだけのゲームではなく、人としてのあるべき姿を気づかせてくれるのですね!
そこでご自分でもMGを開催されるようになったのですか?

「はい。2012年3月に初めて自分がインストラクターとしてMGを開催しました。最初の頃は本当に集客に苦労しまして、告知をしても本当に参加者が集まるのか不安で仕方がありませんでした。でもその苦労があったおかげで色々インストのやり方を工夫するようになり、『ゴルゴさんのMGは初心者にわかりやすい』と言って頂けてご紹介やリピートが増えていきました。」

今後のビジョン

経営者の飛躍に向けた進化へ

ー MGに関わっていく中で、社会保険労務士の仕事にも良い影響はあったのでしょうか?

「はい。MGを通して” 経営” と” 経営者” への理解が深まっていったと感じています。” 経営” については、西先生の『MQ 会計』や『マトリクス会計表』といった科学的で合理的な未来の会計や経営学にふれ続けたことで、経営者に対して自分の意見を自信を持って言えるようになりました。
 私はFacebookの友達が二千人以上いるのですが、そのうち千人くらいがMGで知り合った人たちなんです。MGでは『成績 < 期数 < 交流 < 向上』という合言葉のようなものがあり、ゲームの成績よりも、MGに何度も通ってより深く学び、参加者同士で交流しながら自社や自己の向上を目指すことのほうが大切であるという価値観を持っています。
 このように” 経営者” についてはMGの交流を通して実に様々な情報や考え方に触れさせて頂きました。おかげで経営者に対する見方も以前とは変化し、自分の中の経営者像というものが相当リアルに確立されたと思っております。
 そして、” 経営” と” 経営者” の両方の理解が深まるにつれ、次第に顧問先の経営者の方とも対等に話ができるようになってきました。開業当初は自分でも半信半疑で話をしていたことがありましたが、今では、『こうしたほうがいいですよ。』と確信をもってお話できるようになりました。信念に裏打ちされた指導を社会保険労務士として行えるようになったと思っています。」

ー まさに相乗効果ですね!最後に今後のビジョンを教えてください。

「MGは単発の研修ですが、その考え方や仕組みを実際の企業経営に活かすお手伝いをしたいと考えています。もちろん研修だけでも人材育成を含めて効果的なのですが、そこから先の『現実的な経営の改善』にも携わっていきたいです。近年はMGの出張研修のご依頼も増えてきており、MGインストラクターとしての評価が確立してきたように思います。今後も、より多くの経営者が空高く飛躍できるよう頑張ります。」


社労士として駆け出しの頃に経験した顧問先の倒産。その時に感じた想いを胸に抱え、経営者の羅針盤となるために参加したひとつの研修。
あれから12年が経過し、全国に名を馳せるマネジメントゲームインストラクターとなった今、木村さんはMGの次の可能性に向けて歩み始めています。

まだMGを体験したことがない経営者の皆さまは、是非以下のGOLGO社労士事務所のサイトをご覧になってください!

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