金融

プライベートバンカー

原田 祐介 さん

愛知県

本質的なライフプランニングを通して、お客様の人生を豊かにする。

学生時代の思い出

父への憧れを胸に

2021年9月にプライベートバンカーとして独立した原田祐介さん。
外資系生命保険の営業から現在のビジネスを始めたその理由と今後のビジョンをお聞きしました。

−原田さんは愛知県知多郡のご出身なのですね。学生時代の頃の思い出をお聞かせください。

「小学生の頃から塾に通っていまして、勉強はかなり頑張っていましたね。中学、高校時代は剣道部にも所属し、部長なども経験しましたよ。」

−まさに文武両道ですね。

「勉強に関しては、中学時代は上位5位以内だったのですが、高校に入ると自分より優秀な生徒がいまして...。才能で敵わないなら、努力で勝つしかないと思い、3年時の夏休みは過去のセンター試験の問題を朝6時から解いていましたね。その甲斐あって、愛知県の農学部に進学することができました。」

−農学部ですか!?

「はい、私は理系だったのですが、工学系には興味がなかったことと、医学や薬学のように病気になった人を直すのではなく、そもそも病気になる前に普段から食べ物に気をつけて体を良くしていったほうが良いのではないかと考え、将来は食品の営業の仕事に就くつもりで農学部を選びました。」

−営業という仕事にも興味があったのですか?

「私が小学校の時に、父親がリコーのトップ営業マンとして新聞に掲載されるくらいの存在だったこともあり、子供ながらに憧れを抱いていました。当時から、将来は父のような営業マンになりたいと思っていたのです。」

社会人時代

営業のやりがいと葛藤

−大学卒業後はどうされたのですか?

「卒業がリーマンショックが起こった2009年頃だったため、就職活動は難航しましたね。結局、食品関係の会社に営業職で入社しましたが、すぐに生産管理に配置転換されました。当時は結婚も控えており、営業の仕事も諦めきれなかったため、もう一度就職活動を行い、大手の半導体企業に転職をしました。」

−憧れていた営業職に就けたのですか?

「はい。その会社は、車の半導体やHVのインバーター、プラグ材など車に関わる部品関連を扱っていました。私は、営業職ではありましたが、ルート営業や部品等の発注管理が中心の仕事である現状に物足りなさを感じていました。商社とは、人と人、モノとモノを繋げるのが本来の仕事であると当時から思っていました。」

「そのような中、ある企業の展示会に参加した時、大分の半導体製造会社が出展していました。その会社に半導体製造の相談をしたところ、高品質でありながら、低コストで請け負ってくれたのです。更には、納品スピードを早めるため、私が早朝に愛知県から大分まで飛行機で移動し、昼間に生産した商品を夕方の便で戻り、そのままクライアントに納品するというモデルを確立しました。結果として、単月の粗利益も一千万円を超えるようになり、自分としても手応えを感じた仕事になりました。」

−まさに、人と人、モノとモノを繋げた仕事ですね!会社からも認められたのではないですか?

「いえ、それが4年目になっても、賞与などが同僚とほぼ変わらないという現状でした。営業マンとしてプライドをもって仕事に取り組んでいましたし、ショックでしたね...。」

挫折からの復活

保険営業の世界へ

−その後はどうなったのですか?

「当時は結婚もして子供もでき、順風な生活でしたが、なぜか悶々とする日々を過ごしていました。そんな時、以前から付き合いのあった外資系生命保険の営業担当者から『うちにこないか?』とスカウトをされました。まさにフルコミッションの営業の仕事ということで、そこにお世話になることにしました。」

−やりがいを求めて決断したのですね。初めはどうでしたか?

「1、2年目は全く契約が取れませんでしたね。当時は奥さんからも借金をして、活動費を捻出していました。今振り返ると、お客様に対し、『いい保険商品なのになぜやらないのか?』という押しつけの営業になっていたように思います。そんな中、同僚からアドバイスをいただき、徐々に慣れていきました。3年目位からは、Million Dollar Round Table (MDRT)にも選ばれるようになったんですよ。」

−あの日本で上位数%しかなれないMDRTにですか!?すごいですね!

「まさに軌道に乗ってきて、仕事も楽しかったです。生命保険の『困った時に助けてくれる』という価値に加え、貯蓄もできるという点にも魅力を感じていましたね。」

コロナ渦での気づき

生命保険一択への矛盾

−そんな順風満帆の中、独立されたきっかけは何だったのでしょうか?

「コロナ禍となり、時間がある中で、『保険屋』って何だろう、なぜ儲かるのだろうかと考えるようになりました。銀行はお金を貯める、証券はお金を増やす、保険はお金を守るというそれぞれの役割があるのに、なぜか貯めるも増やすも保険で賄ってしまっている現状がありました。」

−確かに。何故なんですかね?

「やはり、金融との接点が保険会社にしかないからだと思います。接点がないから、お金に関しては保険一択になってしまう。より良い人生を送るためには銀行、証券、保険の領域を理解し、自分に合った形で活用をするべきだと気づいたのです。」

「それに気付いたら、徐々に保険が売れなくなってきました。自分の家族を養うためにお客様に保険を勧めるのですが、お客様にも家族がいるわけで、自分の家族のためにお客様に加入してもらうのでは心が痛むようになってきたのです。」

−本質的な部分に気づかれたのですね。

「日本の金融業界で、多くの方に総合的なサービスを提供している会社は少ないです。保険見直しはありますが、それは保険を保険で見直しているだけで抜本的な解決にはならないんですよね。本来、金融というのは、銀行・証券・保険で分散した方がよいと思っていますが、日本はその環境が整っていなくて...。だったら、自分でやってみようと考え、2021年の9月に独立起業をしました。」

今後のビジョン

人生を映すライフプランニングを

−コロナ渦での想いから独立に至ったのですね。現在のサービスを教えてください。

「現在お客様が加入している生命保険を解体し、その分を分散して投資することでお客様の資産を増やしていくサービスを提供しています。金融商品仲介業者が受け取る手数料のタイプには、『コミッション型』と『フィー型』の2種類があるのですが、『コミッション型』とは、取引の度に一定の手数料が発生するものです。逆に、『フィー型』とは、売買の回数に関係なく、お預かりした資産の資産残高に応じて手数料をいただく方式で、私のサービスは『フィー型』を採用しています。保険を販売したら販売した分、コミッションを受け取れる仕事の仕方にも疑問を感じているのです。」

−アメリカやイギリスで主流の『フィー型』なのですね。

「私はこのサービスを軌道に乗せていきたいと考えていますが、私個人でこのサービスを提供できる人数の限界は500人位までなんですよね。なので、今『コミッション型』で働いている営業の方に協力してもらい、共にこのビジネスを発展させていきたいです。『コミッション型』だと、契約数を獲得するためにどうしても無理が生じるのです。売ってなんぼよりも、お客様の資産を増やし、それを保全することを大切にする方が無理もないですし、お互いに幸せですよね。」

−最後に今後のビジョンを教えてください!

「保険会社のライフプランニングは保険を売るためのライフプランニングであり、住宅メーカーのライフプランニングは家を売るためのライフプランニングです。私が提供しているサービスの本質的な価値は、お客様の生活を管理するためのライフプランニングであり、金融商品はあくまで『おまけ』なのです。これから、お客様の人生をしっかりと反映できるライフプランニングを提供していきたいですね。」


常に物事の本質を見極め、矛盾を力に変えて走り続けてきた原田さん。誰もが立ち止まったコロナ渦の中でも思索を続け、「ライフプランニング」の本質に辿り着きました。
ご興味のある方は是非、以下の原田さんのWEBサイトをご覧になってください!

▼financial office  WEBサイト

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